• 香港が誇る七人の監督が、香港の“美しい瞬間”を、全編35mmフィルムで撮った響き合う七つの物語。
  
• 《第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション》　《第25回釜山国際映画祭オープニング作品》《第21回東京フィルメックス観客賞受賞》　《第45回香港国際映画祭オープニング作品》
• 香港映画界を牽引してきた７人の名匠が集結！時空を超えて描かれるノスタルジーあふれる“七重奏”
  本作はアクション・ノワールの巨匠ジョニー・トーの呼びかけにより サモ・ハン、アン・ホイ、パトリック・タム、ユエン・ウーピン、リンゴ・ラム、ツイ・ハークら７人の名匠が集結した珠玉のオムニバス映画。“1940年代から2000年代にかけての香港”をテーマに、それぞれの監督がそれぞれの時代を背景にした10分程度の短編映画を制作するというジョニー・トーの構想から生まれた。７人の監督が格別なノスタルジーをこめて映像化した７つの物語には、各時代を特徴づける風景、音楽、ファッションが満載だ。
• 全編35mmフィルムで撮影。デジタルカメラが主流の時代に放たれた“フィルム時代”へのリスペクト
  映画監督達がフィルム映画に創造性溢れる才能を表現し、夢を実現させていた香港映画の黄金期。そのフィルム映画の時代が終わろうとしている今、あの美しい時代のスピリッツを残すためにもう一度フィルム映画を作ろうと監督仲間に声をかけたジョニー・トー。普段はそれぞれ別の会社で映画を作り、それぞれのキャリアを積んでいる最高の仲間。そんな彼らと共に映画を作ることで、彼は香港映画界に結束することの一つの例を示そうとしていた。フィルムとともに生きてきた７人の監督による本作は、まさに過ぎ去りし “フィルム時代” へのリスペクトなのである。
  
• フランシス・ン、サイモン・ヤム、ラム・シュらベテランの実力派とフレッシュな若手が入り混じった多彩なキャスト陣！
  時には重厚に、時にはコミカルに７つの物語を彩るのは香港映画界を代表するベテランのキャスト陣である。ジョニー・トー作品の常連でもあるフランシス・ン（『ザ・ミッション 非情の掟』）、サイモン・ヤム（『エレクション』）が哀感漂う演技を披露し、ラム・シュ（『ザ・ミッション 非情の掟』）が唯一無二のユーモラスな存在感を発揮。そして伝説的な“七小福”のメンバーのひとりであるユン･ワー（『カンフー・ハッスル』）が孫娘を想う老人役を熱演している。さらにサモ・ハンの息子ティミー・ハンら新世代の若手俳優も加わり、その多彩なキャストが、味わい深いアンサンブルで映画に豊かな哀歓を吹き込んでいる。

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Staff

• 監督：
• 01「稽古」：サモ・ハン『燃えよデブゴン』
• 02「校長先生」：アン・ホイ『女人、四十。』
• 03「別れの夜」：パトリック・タム『欲望の翼』（編集）
• 04「回帰」：ユエン・ウーピン『スネーキーモンキー 蛇拳』
• 05「ぼろ儲け」：ジョニー・トー『エレクション』『ザ・ミッション 非情の掟』
• 06「道に迷う」：リンゴ・ラム『友は風の彼方に』、
• 07「深い会話」：ツイ・ハーク『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』
• プロデューサー：ジョニー・トー / エレイン・チュー

Cast

• ティミー･ハン 『イップ･マン 最終章』
• フランシス･ン『ザ・ミッション 非情の掟』
• ジェニファー･ユー『縁路はるばる』
• ユン･ワー『カンフー・ハッスル』
• ン・ウィンシー『香港怪奇物語　歪んだ三つの空間』
• サイモン･ヤム『エレクション』
• チョン･タッミン『ファストフード店の住人たち』
• ラム･シュ『ザ・ミッション 非情の掟』

Story

カンフーマスターのサモ・ハンが修業時代の自伝的エピソードを紡ぎ上げた「稽古」。『女人、四十。』のアン・ホイが教師と教え子たちの絆を人情味豊かに描いた「校長先生」。『欲望の翼』などの編集マンとしても知られるパトリック・タムによる刹那的な青春ロマンス「別れの夜」。『マトリックス』の革新的なアクション表現に貢献したユエン・ウーピンは、「回帰」で老人と孫娘の交流を温かく紡ぎ上げた。さらに、ジョニー・トーが投資での成功を夢見る市民を風刺した「ぼろ儲け」。1990年代にジョン・ウーに続いてハリウッド進出を果たしたリンゴ・ラムの遺作「道に迷う」は、香港の街並みの変遷をひとりの中年男の心象風景に重ね合わせた感動編。“香港のスピルバーグ” ことツイ・ハークの最終話「深い会話」は、精神科医と患者の対話が予測不能にねじれていく不条理コメディである。

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